“藏(か)” の例文
新字:蔵
今日(けふ)に限(かぎ)つて其(その)やうな事(こと)いはれる覺(おぼ)えは何(なに)もなけれどマア何(なん)と思(おも)ふてぞといふ顏(かほ)じつと打(うち)仰(あふ)ぎて夫々(それ/\)それが矢(や)ツ張(ぱ)りお隔(へだ)て何故(なぜ)その樣(やう)にお藏(か)くし遊(あそ)ばす兄弟(きやうだい)と仰(おつ)しやつたはお僞(いつは)りか
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
藏(か)くし孃(じよう)さまにも嘸(さ)ぞお喜(よろこ)び我身(わがみ)とても其通(そのとほ)りなり御返事(おへんじ)屹度(きつと)まちますと云(い)えば點頭(うなづき)ながら立出(たちいづ)る廻(まは)り椽(ゑん)のきばの橘(たちばな)そでに薫(かを)りて何時(いつし)か月(つき)に中垣(なかがき)のほとり吹(ふき)のぼる若竹(わかたけ)の葉風(はかぜ)さら/\として初(はつ)ほとゝぎす待(まつ)べき夜(よ)なりとやを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)