“者(も)” の例文
「えらい者(も)ンに買いかぶられたなあ。あいにくこっちは、若いのや老いぼれやらの、しがない小商人(こあきんど)だ。ところで、お前さんの方は?」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうせ、おめえ等(ら)やうに紺屋(こんや)の弟子(でし)見(み)てえな手足(てあし)の者(も)な牛蒡(ごばう)でも檐(かつ)いで歩(ある)くのにや丁度(ちやうど)よかんべ」復讎(ふくしう)でも仕得(しえ)たやうな容子(ようす)で爺(ぢい)さんはいつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「唐人子だって、おら達のなかまになればおら達の国の者(も)んだい。そういってるだろ」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お内儀(かみ)さん、こら運(うん)の惡(わり)い者(も)な仕(し)やうありあんせんね」彼(かれ)は憐(あは)れに聲(こゑ)を投(な)げ掛(か)けた。彼(かれ)の災厄(さいやく)の後(のち)にしみ/″\と斯(か)ういふことを聞(き)いてくれる者(もの)は内儀(かみ)さんの外(ほか)にはまだなかつたのである。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「酒(さけ)飮(の)む者(も)な、さうだに惜(を)しいもんだんべか」おつぎはこつそりいつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「——捕(と)った者(も)ンの蜂だぞ。捕ったら捕った者ンの蜂だい」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)