“卜者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼくしゃ26.1%
うらない21.7%
うらないしゃ21.7%
うらや8.7%
ぼくしや8.7%
うらなひ4.3%
うらなひしや4.3%
えきしゃ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて高島門下の児玉呑象という卜者(ぼくしゃ)が、同門の五、六人と共に吾人の門を叩いたことがある。雑談の後に、ほんの座興ではあるが
方々の卜者(うらない)にみて貰ったら、剣難があるの、水難があるのと云われたそうで、おっかさんはなおなお苦労しているんです。
半七捕物帳:08 帯取りの池 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あの女(こ)はただ汚い変な乞食、親仁(おやじ)、あてにならぬ卜者(うらないしゃ)を、愚痴無智の者が獣(けだもの)を拝む位な信心をしているとばかり承知をいたしておりましたので
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かつら 兵衞どのとやら、お身は卜者(うらや)か人相見か。初見參(うひげんざん)のわらはに對して、素性賤しき女子などと、迂濶に物を申されな。妾は都のうまれ、母は殿上人にも仕へし者ぞ。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
それは高祖の居るところに雲気が立つて居たからだといふが、いくら卜者(ぼくしや)の娘だつて、こけの烏のやうに雲ばかりを当にしたでは無からう。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
二、三軒、久藏は昔の仲間濱町の粂吉(くめきち)のところへ、萬吉は卜者(うらなひ)へ、久三郎は明神下の浪人者井田平十郎のところへ——
私はジプシイや卜者(うらなひしや)達はこの年寄(としより)らしく見える女が振舞つたやうには振舞はないといふことを知つてゐた。それに私は彼女のつくり聲や、顏を隱さうと氣にしてゐること等に氣が附いてゐた。
「貴女は優しい人ですが、何処(どこ)か一箇処(ひととこ)、男性(おとこ)のようなところが有る——そこを気を着けなければ不可(いけない)」とその卜者(えきしゃ)が言ったとか。そんなことまで言出した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)