“粉藥”の読み方と例文
新字:粉薬
読み方割合
こぐすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
醫者(いしや)は爼板(まないた)のやうな板(いた)の上(うへ)に黄褐色(くわうかつしよく)な粉藥(こぐすり)を少(すこ)し出(だ)して、白(しろ)い糊(のり)と煉(ね)り合(あは)せて、罎(びん)の酒(さけ)のやうな液體(えきたい)でそれを緩(ゆる)めてそれから長(なが)い鋏(はさみ)で白紙(はくし)を刻(きざ)んで
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
齒痛(しつう)が自(おのづ)から治(をさ)まつたので、秋(あき)に襲(おそ)はれる樣(やう)な寒(さむ)い氣分(きぶん)は、少(すこ)し輕(かる)くなつたけれども、やがて御米(およね)が隱袋(ぽつけつと)から取(と)り出(だ)して來(き)た粉藥(こぐすり)を、温(ぬる)ま湯(ゆ)に溶(と)いて貰(もら)つて、しきりに含嗽(うがひ)を始(はじ)めた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
歸(かへ)りがけに玄關(げんくわん)脇(わき)の藥局(やくきよく)で、粉藥(こぐすり)の儘(まゝ)含嗽劑(がんそうざい)を受取(うけと)つて、それを百倍(ばい)の微温湯(びをんたう)に溶解(ようかい)して、一日(にち)十數回(すうくわい)使用(しよう)すべき注意(ちゆうい)を受(う)けた時(とき)、宗助(そうすけ)は會計(くわいけい)の請求(せいきう)した治療代(ちれうだい)の案外(あんぐわい)廉(れん)なのを喜(よろこ)んだ。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)