“歸(よ)” の例文
新字:帰
かれ大國主の神、出雲の御大(みほ)の御前(みさき)一にいます時に、波の穗より二、天の羅摩(かがみ)の船三に乘りて、鵝(ひむし)の皮を内剥(うつは)ぎに剥ぎて四衣服(みけし)にして、歸(よ)り來る神あり。
ここに太后、神歸(よ)せして、言教へ覺(さと)し詔りたまひつらくは、「西の方に國あり。金(くがね)銀(しろがね)をはじめて、目耀(まかがや)く種種(くさぐさ)の珍寶(うづたから)その國に多(さは)なるを、吾(あれ)今その國を歸(よ)せたまはむ」
ここを以ちて百(もも)の官(つかさ)また、天の下の人ども、みな輕の太子に背きて、穴穗(ほ)の御子(みこ)一五に歸(よ)りぬ。ここに輕の太子畏みて、大前(おほまえ)小前(をまへ)の宿禰一六の大臣(おほおみ)の家に逃れ入りて、兵(つはもの)を備へ作りたまひき。