“棺臺”の読み方と例文
新字:棺台
読み方割合
くわんだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其(そ)の秋(あき)の盆(ぼん)には赤痢(せきり)の騷(さわ)ぎも沈(しづ)んで新(あたら)しい佛(ほとけ)の數(かず)が殖(ふ)えて居(ゐ)た。墓地(ぼち)には掘(ほ)り上(あ)げた赤(あか)い土(つち)の小(ちひ)さな塚(つか)が幾(いく)つも疎末(そまつ)な棺臺(くわんだい)を載(の)せて居(ゐ)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
村落(むら)の人々(ひとびと)は好奇心(かうきしん)に驅(か)られて怖(お)づ/\も棺臺(くわんだい)をそつと揚(あ)げて見(み)た。蛇(へび)は依然(いぜん)としてだらりと横(よこ)たはつた儘(まゝ)であつた。人々(ひとびと)は睜(みは)つた目(め)を見合(みあは)せた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それから又(また)四日目(かめ)に佛(ほとけ)を送(おく)つて村落(むら)の者(もの)は黄昏(たそがれ)の墓地(ぼち)に落(お)ち合(あ)うた。蛇(へび)は猶且(やつぱり)棺臺(くわんだい)の陰(かげ)を去(さ)らなかつた。蛇(へび)は自由(じいう)に匍匐(はらば)ふには餘(あま)りに瘡痍(きず)が大(おほ)きかつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)