“桟道”のいろいろな読み方と例文
旧字:棧道
読み方割合
さんどう61.1%
かけはし16.7%
さんだう5.6%
さんばし5.6%
そばみち5.6%
カケハシ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楊儀(ようぎ)、姜維(きょうい)の両将は、物見を放って、しばらく行軍を見合わせていた。道はすでに有名な桟道(さんどう)の嶮岨(けんそ)に近づいていたのである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
杜陽(とよう)と僕(げなん)の二人は山道にかかっていた。足がかりのない山腹の巌(いわ)から巌へ木をわたしてしつらえた桟道(かけはし)には、ところどころ深い壑底(たにそこ)の覗かれる穴が開いていて魂をひやひやさした。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
全体(ぜんたい)、箱根(はこね)でも、塩原(しほばら)でも、或(あるひ)は木曾(きそ)の桟橋(かけはし)でも、実際(じつさい)にしろ、絵(ゑ)にせよ、瑠璃(るり)を灌(そゝ)ぎ、水銀(すゐぎん)を流(なが)す渓流(けいりう)を、駕籠(かご)、車(くるま)で見(み)て行(ゆ)くのは、樵路(せうろ)、桟道(さんだう)、高(たか)い処(ところ)で
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
ただし途中で、桟道(さんばし)を踏辷(ふみすべ)るやら、御嶽(おんたけ)おろしに吹飛(ふきとば)されるやら、それは分らなかったのです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雨(あま)あがりの桟道(そばみち)にかけてある橋の板を踏すべらして、崖(がけ)へ転(ころが)り陥(お)ちて怪我(けが)をしてから、病院へ担(かつ)ぎこまれて、間もなく死んでしまったと云うのであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
木馬(キンマ)の道や、桟道(カケハシ)を踏み越え、禰宜(ネギ)からみようど、宿老(トネ)・老女(トジ)の居る屋敷と言へば、新百姓の一軒家までも尋ね入つて、重い鈍い口から、答へをむしりとる様な情熱が、組織を生んだのです。