“机(き)” の例文
千手院の一(ひ)と間(ま)の灯は、暗い川音に揺れまたたいて、一机(き)の辺りを、ちまちまと照らしていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
簀(さく)を易(か)え机(き)を按(お)き、花を供(くう)し香を焼(た)くような事は僕婢(ぼくひ)の為すがままに任せていたが、僧を喚(よ)び柩(ひつぎ)に斂(おさ)めることは、其命を下さなかったから誰も手をつけるものは無かった。一日過ぎ、二日過ぎた。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)