“日(に)” の例文
凡(すべ)てが暑(あつ)さに疲(つか)れたやうで寧(むし)ろ極(きは)めて閑寂(かんじやく)な庭(には)を覗(のぞ)いては、葉(は)の陰(かげ)ながら段々(だん/\)に日(に)に燒(や)けつゝ太(ふと)りつゝ臀(しり)の臍(へそ)を剥(む)き出(だ)してどつしりと枝(えだ)から垂(た)れ下(さが)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この村(むら)は半農半漁(はんのうはんりよう)の小部落(しようぶらく)であるが、地震(ぢしん)の當日(とうじつ)は丁度(ちようど)蠶兒掃立(さんじはきたて)の日(に)に當(あた)り、暖室用(だんしつよう)の炭火(すみび)を用(もち)ひてゐた家(いへ)が多(おほ)く、その中(うち)三十六戸(さんじゆうろつこ)からは煙(けむり)を吐(は)き出(だ)し、遂(つひ)に三戸(さんこ)だけは燃(も)え上(あが)るに至(いた)つた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)