“内湯”の読み方と例文
読み方割合
うちゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二階(にかい)が、また二階(にかい)が見(み)える。黒(くろ)い柱(はしら)に、煤(すゝ)け行燈(あんどん)。木賃(きちん)御泊宿(おとまりやど)——内湯(うちゆ)あり——と、雨(あま)ざらしに成(な)つたのを、恁(か)う……見(み)ると、今(いま)めかしき事(こと)ながら、芭蕉(ばせを)が奧(おく)の細道(ほそみち)に……
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
此(こ)の景勝(けいしよう)愉樂(ゆらく)の郷(きやう)にして、内湯(うちゆ)のないのを遺憾(ゐかん)とす、と云(い)ふ、贅澤(ぜいたく)なのもあるけれども、何(なに)、青天井(あをてんじやう)、いや、滴(したゝ)る青葉(あをば)の雫(しづく)の中(なか)なる廊下(らうか)續(つゞ)きだと思(おも)へば、渡(わた)つて通(とほ)る橋(はし)にも、川(かは)にも
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
湯氣(ゆげ)が温(あたゝか)く、目(め)の下(した)なる湯殿(ゆどの)の窓明(まどあかり)に、錦葉(もみぢ)を映(うつ)すが如(ごと)く色(いろ)づいて、むくりと此(こ)の二階(にかい)の軒(のき)を掠(かす)めて、中庭(なかには)の池(いけ)らしい、さら/\と鳴(な)る水(みづ)の音(おと)に搖(ゆ)れかゝるから、内湯(うちゆ)の在所(ありか)は聞(き)かないでも分(わか)る。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)