“來日”の読み方と例文
読み方割合
くるひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁(ちやう)と小脇(こわき)に引(ひき)そばめて上(あ)げつゝ、高々(たか/″\)と仰向(あふむ)いた、さみしい大(おほき)な頭(あたま)ばかり、屋根(やね)を覗(のぞ)く來日(くるひ)ヶ峰(みね)の一處(ひとところ)を黒(くろ)く抽(ぬ)いて、影法師(かげぼふし)を前(まへ)に落(おと)して、高(たか)らかに笛(ふえ)を鳴(な)らした。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
翌朝(よくてう)、一風呂(ひとふろ)キヤ/\と浴(あ)び、手拭(てぬぐひ)を絞(しぼ)つたまゝ、からりと晴(は)れた天氣(てんき)の好(よ)さに、川(かは)の岸(きし)を坦々(たん/\)とさかのぼつて、來日(くるひ)ヶ峰(みね)の方(かた)に旭(ひ)に向(むか)つて、晴々(はれ/″\)しく漫歩(ぶらつ)き出(だ)した。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私(わたし)は海(うみ)の空(そら)を見(み)た。輝(かゞや)く如(ごと)きは日本海(につぽんかい)の波(なみ)であらう。鞍掛山(くらかけやま)、太白山(たいはくざん)は、黛(いれずみ)を左右(さいう)に描(ゑが)いて、來日(くるひ)ヶ峰(みね)は翠(みどり)なす額髮(ひたひがみ)を近々(ちか/″\)と、面(おも)ほてりのするまで、じり/\と情熱(じやうねつ)の呼吸(いき)を通(かよ)はす。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)