“介”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かい37.4%
すけ22.2%
はさ16.2%
かか8.1%
かま4.0%
と2.0%
お1.0%
おもいれ1.0%
か1.0%
かかわ1.0%
かく1.0%
さしはさ1.0%
はさま1.0%
ふり1.0%
まこと1.0%
ケ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろそういう人々は事(こと)生命財産に関係することだとあって、衣服が破れ、鼻血を出し、靴の脱げ落ちることなど一向(いっこう)意に介(かい)せず
……介(すけ)どの、この儀も確(しか)と尊氏どのへお伝えあるがよろしかろう。決して使者のお辺(へん)が至らぬゆえの破談でないことの証明(あかし)にもなる
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ブラウンの怪我は早く直つたので、ブラウンか細君かのうちが、始終ジユリエトと僕との間に介(はさ)まつてゐる。そして出立の期が迫つて来る。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
立ったまま私を抱き介(かか)え、少しおデコの彼女の額を、私の額へピッタリと食っ付け、梟のように眼を見張り、嚇かすように頬を膨らせ
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今日の様な事を考えもしずに始めに介(かま)わず遊ばせて置いたのがそもそもの手落ちであった等とも思い、見掛けによらず執念くして居る蕙子の気持を疑ったりして居た。
お久美さんと其の周囲 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
祖父さんは強い人であったから、別に何とも意にも介(と)めずにいた処が、対手(あいて)の方では執念深く怨んでいて、三日の後に残酷な復讐を為(し)たよ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
厚き蓐(しとね)の積れる雪と真白き上に、乱畳(みだれたた)める幾重(いくへ)の衣(きぬ)の彩(いろどり)を争ひつつ、妖(あで)なる姿を意(こころ)も介(お)かず横(よこた)はれるを、窓の日の帷(カアテン)を透(とほ)して隠々(ほのぼの)照したる
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
むかし一言(こと)の白(せりふ)、一目の介(おもいれ)もて、萬人に幸福を與へしおん身なるを。アヌンチヤタ。幸福は妙齡と美貌とに伴ふものにて、才(ざえ)と情との如きは、その顧みるところにあらざるを奈何せん。われ。
さらば又と来ざらんやうに逐払(おひはら)ふべき手立(てだて)のありやと責むるに、害を為(な)すにもあらねば、宿無犬(やどなしいぬ)の寝たると想ひて意(こころ)に介(かく)るなとのみ。意(こころ)に介(か)くまじき如きを故(ことさら)に夫には学ばじ、と彼は腹立(はらだたし)く思へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私の集られ(ママ)て居る多くの女達に私は介(かかわ)って居ずと好いのである。確な自分を作るために何事をも辞すまい。切実な自己反省のたらなかった事をはじる。私は今日非常に平和である。心に余裕がある。
さらば又と来ざらんやうに逐払(おひはら)ふべき手立(てだて)のありやと責むるに、害を為(な)すにもあらねば、宿無犬(やどなしいぬ)の寝たると想ひて意(こころ)に介(かく)るなとのみ。意(こころ)に介(か)くまじき如きを故(ことさら)に夫には学ばじ、と彼は腹立(はらだたし)く思へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
人を害することがあります「心ひく方(かた)ばかりにてなべて世の人に情(なさけ)のある人ぞなき」と云う歌の通り「情(なさけ)を介(さしはさ)んで害を為(な)す」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
従つて、傍丘を或はもとほりの丘辺など言ふ語で飜(うつ)すことはいけないので、地名にあるものは、但(ただし)此とは別である。かういふ言葉が文献時代になつても、散列層のやうに介(はさま)つて残つて居るのである。
全市(ぜんし)の富(とみ)に易(か)へても、我家(わがや)で危害(きがい)を加(くは)へたうない。ぢゃによって、堪忍(かんにん)して見(み)ぬ介(ふり)をしてゐやれ。
「清酒既に載せ、騂牡(赤牛)既に備はり、以て享し以て祀り、以て景福を介(まこと)にす。」
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
それは「介(ケ)」という字で書いてあるもので、「け」に当る万葉仮名は「計(ケ)」の類と「気(ケ)」の類と二つにわかれているのでありますが、『万葉集』の中に「介」という字が四回使ってあり
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)