“谺”の読み方と例文
読み方割合
こだま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
を三唱すると、その声は遍く洞内に響き渡って、谺(こだま)はさながら月がこの一隊を祝するように、「月世界探検隊万歳※」と唱え返した。
月世界跋渉記 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
久(ひさ)しぶりで、恁(か)うして火(ひ)を置(お)かせたまゝ、氣(き)に入(い)りの小間使(こまづかひ)さへ遠(とほ)ざけて、ハタと扉(ひらき)を閉(とざ)した音(おと)が、谺(こだま)するまで響(ひゞ)いたのであつた。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
この自然と伽藍(がらん)に拠(よ)って、何を考え、何を志向していたか、当時の彼らの生態(なりわい)やら生き谺(こだま)がそこはかとなく心に響いてくることだった。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)