“一聲”のいろいろな読み方と例文
新字:一声
読み方割合
ひとこゑ60.0%
いつせい33.3%
ひとこえ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大豆打(でえづぶち)にかつ轉(ころ)がつた見(み)てえに面中(つらぢう)穴(めど)だらけにしてなあ」剽輕(へうきん)な相手(あひて)は益(ます/\)惡口(あくこう)を逞(たくま)しくした。群衆(ぐんしふ)は一聲(ひとこゑ)の畢(をは)る毎(ごと)に笑(わら)ひどよめいた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
車上(しやじやう)の人(ひと)は目早(めばや)く認(みと)めて、オヽ此處(こゝ)なり此處(こゝ)へ一寸(ちよつと)と俄(にはか)の指圖(さしづ)に一聲(いつせい)勇(いさ)ましく引入(ひきい)れる車(くるま)門口(かどぐち)に下(お)ろす梶棒(かぢぼう)と共(とも)にホツト一息(ひといき)内(うち)には女共(をんなども)が口々(くち/″\)に入(い)らつしやいまし。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
妻(つま)はおれがためらふ内(うち)に、何(なに)か一聲(ひとこえ)叫ぶが早(はや)いか、忽(たちま)ち藪(やぶ)の奧(おく)へ走り出(だ)した。盜人(ぬすびと)も咄嗟(とつさ)に飛(と)びかかつたが、これは袖(そで)さへ捉(とら)へなかつたらしい。おれは唯(ただ)、幻(まぼろし)のやうに、さう云(い)ふ景色(けしき)を眺(なが)めてゐた。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)