“ゑつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
越100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次はお越(ゑつ)の後姿が廊下に消えると、踏臺を戸棚の前に持つて行き、硫黄附木(いわうつけぎ)を一枚灯(とも)して、念入りに戸棚の上を調べ始めました。
然れどももし道楽以上の貼札(はりふだ)を貼らんとするものあらば、山陽(さんやう)の画(ゑ)を観せしむるに若(し)かず。日本外史(にほんぐわいし)は兎(と)も角(かく)も一部の歴史小説なり。画に至つては呉(ご)か越(ゑつ)か、畢(つひ)につくね芋(いも)の山水のみ。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
要(えう)は兵(へい)を彊(つよ)くし(一〇六)馳説(ちぜい)の(一〇七)從横(しようくわう)を言(い)ふ者(もの)を破(やぶ)るに在(あ)るなり。是(ここ)に於(おい)て南(みなみ)は百越(ゑつ)を平(たひ)らげ、北(きた)は陳蔡(ちんさい)を并(あは)せ(一〇八)三晉(しん)を却(しりぞ)け、西(にし)は秦(しん)を伐(う)つ。諸矦(しよこう)、楚(そ)の彊(つよ)きを患(うれ)ふ。
「えゝ——でもお越(ゑつ)なんか疑つちやいけませんよ。お奉行所へさう申上げれば、あれは御褒美の出る奉公人ですよ」
ガラツ八の手の中に、一と握りになつたのは、見る影もない女、跛足(びつこ)の大燒痕(おほやけど)の、あの下女のお越(ゑつ)だつたのです。