“ふゐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
不意100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此時(このとき)不意(ふゐ)に、車外(しやぐわい)の猛獸(まうじう)の群(むれ)は何者(なにもの)にか愕(おどろ)いた樣子(やうす)で、一時(いちじ)に空(そら)に向(むか)つて唸(うな)り出(だ)した。途端(とたん)、何處(いづく)ともなく、微(かす)かに一發(いつぱつ)の銃聲(じうせい)!
から/\と男(をとこ)の笑(わら)ふに少(すこ)し恥(はづ)かしく、考(かんが)へ事(ごと)をして歩(ある)いて居(ゐ)たれば不意(ふゐ)のやうに惶(あは)てゝ仕舞(しまい)ました、よく今夜(こんや)は來(き)て下(くだ)さりましたと言(い)へば、あれほど約束(やくそく)をして待(まつ)てくれぬは不心中(ふしんぢう)とせめられるに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『其事(そのこと)は此(この)虎髯(ひげ)がお話(はなし)申(もう)すのが順當(じゆんたう)でせう。』と不意(ふゐ)に室内(しつない)へ飛込(とびこ)んで來(き)たのは、例(れい)の磊落(らいらく)なる虎髯大尉(こぜんたいゐ)、本名(ほんめい)轟大尉(とゞろきたいゐ)であつた。
山(やま)も、谷(たに)も、一時(いちじ)に顛倒(てんたう)する樣(やう)な響(ひゞき)と共(とも)に、黒煙(こくえん)パツと立昇(たちのぼ)る。猛獸羣(まうじうぐん)は不意(ふゐ)に驚(おどろ)いて、周章狼狽(あわてふためい)て逃(に)げ失(う)せる。