“はぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハギ
語句割合
脛48.0%
萩44.6%
萩餅1.9%
剥1.9%
波宜0.6%
端切0.6%
歯切0.6%
齒切0.3%
胡枝花0.3%
芳宜0.3%
芽子0.3%
補綴0.3%
𦙾0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奴(やつ)の義足と娘の脛(はぎ)との間に何の関係があるか。マリユスは嫉妬の発作に襲われた。「彼奴(あいつ)もいたんだろう。あれを見たに違いない!」
萩(はぎ)、桔梗(ききょう)、女郎花(おみなえし)、りんどう、そういう夏と秋とに用意された草々には、まだ花は見られなかったが、その気(け)はいは充分にあった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
お彼岸にお萩餅(はぎ)を拵(こしら)えたって、自分の女房(かみさん)を敵(かたき)のように云う人だもの。ねえ、そうだろう。めの字、何か甘いものが好(すき)なんだろう。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
巡査はわたくしの上着を剥(はぎ)取って所持品を改める段になると、平素(ふだん)夜行の際、不審尋問に遇う時の用心に、印鑑と印鑑証明書と戸籍抄本とが嚢中(のうちゅう)に入れてある。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
われは波宜(はぎ)亭の二階によりて
氷島 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
彼女はただお礼を述べるだけでは満足しない。何か、ちょっとしたもの、なんでもない、レースの端切(はぎ)れとか、まあそういった、眼だけ使って、懐を痛めないものを置いて来るのである。
歯切(はぎ)れのわるい返事なので、門野(かどの)はもう立つて仕舞つた。さうして端書(はがき)と郵便を持つて来た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
狡猾(かうくわつ)で恥知(はぢし)らずで、齒切(はぎ)れがわるくて何一(なにひと)つ取(と)り柄(え)のない人間(にんげん)ばかりの住(す)んで居(ゐ)る土地(とち)だ。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
紀(こつな)はなんとも答(こた)へなかつたが、厭(いや)で厭(いや)でたまらないこの土地(とち)の生(なま)ぬるい、齒切(はぎ)れのわるい人間(にんげん)をこツぴどくやつ付(つ)けてくれた殿樣(とのさま)の小氣味(こきみ)のよい言葉(ことば)が、氣持(きも)ちよく耳(みゝ)の穴(あな)へ流(なが)れ込(こ)んで
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
所謂七種は胡枝花(はぎ)、芒(すゝき)、葛(くず)、敗醤花(をみなへし)、蘭草(ふぢばかま)、牽牛花(あさがほ)及瞿麦(なでしこ)である。わたくしの嘗て引いた蘭の詩二首の一は此七種の詩中より取つたものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
なおこの他の匿名の由来にも触れると、大野芳宜(はぎ)は、かつて那須野に旅した際、「思ふこと大野の小萩」という歌を作ったことからである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「草枕旅ゆく人も行き触ればにほひぬべくも咲ける芽子(はぎ)かも」(巻八・一五三二)の歌の如く、衣に薫染せしめる事としたのであるが
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
青い綾織(あやお)りのズボンは傷(いた)んですり切れ、片膝(ひざ)は白くなり、片膝には穴があいている。ぼろぼろな灰色の上衣には、撚(よ)り糸で縫われた青ラシャの補綴(はぎ)が一方の肱(ひじ)の所にあたっている。
その後の手続きはどうであったか、子供の僕にはなんにも判らなかったが、父や母の話を聞くと、地蔵尼の死体にはなんの異状もなく、唯その左の𦙾(はぎ)に薄い歯のあとが残っているだけであった。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)