“芒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すすき82.5%
すゝき7.4%
のぎ6.3%
のげ2.1%
ぼう0.5%
スヽキ0.5%
ノギ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今年は萩(はぎ)の花がおそく、芒(すすき)はしげっているのに、雁来紅(がんらいこう)は色あざやかだがばかに短く細くて、雁来紅本来のあの雄大な立派さがない。
窓の半分を明るくした、秋の夜の月明り、芒(すゝき)の中にしよんぼり女の立つて居るのが、影繪のやうに鮮(あざ)やかに障子に映つて居るのです。
穗首まで黄いろくなり、芒(のぎ)は金の針のやうに、今が丁度刈り時である。株は充分に張つて畝間は歩くのもやつとなほどだ。
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
稲麦の芒(のげ)を厭(いと)うて、毎年暮春の麦の赤らむ頃から、飛羽を着て天に昇り、夏の稲取入れが終って後に、戻って来るのを習いとしていた。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「おや、あれは何だろう」それは芒(ぼう)ッと、ほの赤い光であった。二百メートルほど先の、東京ビルの横腹を一面に照らしている一大火光(いちだいかこう)であった。はじめは火事だろうかと思った。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ともかくも、同じく禾本科植物の穂あるものを芒(スヽキ)と謂ふ事が出来るにしても、其は川村杳樹氏の所謂一本薄(ヒトモトスヽキ)の例から説明すべきもので、祖母の言の如き、簡単なる語原説は認め難い。
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
六月の麦の芒(ノギ)が出る頃、蚤の群が麦の穂に乗つて儀来河内(ギライカナイ)からやつて来ると考へられてゐる。此は、琉球地方では蚤の害が甚しい為、其が出て来るのを恐れるからである。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)