“うへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウヘ
語句割合
上91.1%
年長2.2%
上方1.8%
階上1.3%
二階0.9%
飢0.4%
上部0.4%
以上0.4%
海面0.4%
皮想0.4%
筌0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、幸門の上の樓(ろう)へ上る、幅の廣い、之も丹を塗つた梯子(はしご)が眼についた。上(うへ)なら、人がゐたにしても、どうせ死人(しにん)ばかりである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
丁度そこへお文さんの兄さんの道さんがやつて來ました。道さんはお文さんや私より二ツ三ツ年長(うへ)の少年で、村の學校でも評判な好く出來る生徒でした。
浅内或は長沼輩、党の内部の敵でさへ、眉をひそめて煙を吐き、わしの修養を嗤ふだらう。わしは眼(まなこ)を外らさうか。下方(した)へか。それは伏罪だ。側方(よこ)へか。罪を覆ふと看やう。上方(うへ)へか。自ら欺く相だ。
疑獄元兇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
召使たちの溜り部屋には、二人の馭者と紳士たちの從者が三人、火を圍んで立つたり掛けたりしてゐた。侍女たちは女主人たちと一緒に階上(うへ)にゐるのだらう。
父と母冬は南の日あたりをただによろしみ常二階(うへ)に坐(ま)す
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
此に於て熬米(いりごめ)を噛(か)み以て一時の飢(うへ)を忍(しの)び、一気(き)走駆(さうく)して直(ただ)ちに沿岸に至(いた)り飯を煑(に)んと决(けつ)す、此に於て山を降(くだ)り方向を定(さだ)めて沼辺に至(いた)らんとし、山を下(くだ)れば前方の山又山
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
之れ予等一行に従(したが)ふて利根水源(すゐげん)たる世人未知の文珠(もんじゆ)菩薩を拝(はい)せんとする為めなり、各蕎麦粉三升を負(お)ふ、之を問(と)へば曰く即ち食糧(しよくれう)にして、毎日三合宛(づつ)之を湯(ゆ)に入れて呑(の)み以て飢(うへ)を凌(しの)ぐを得
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
それには山麓といふものがなく、下部(した)も、上部(うへ)と同じく嶮峻な峰であり、その上方にも下方にも高く空が展がつてゐる。丘の上にある森も、森ではない。
卑賤(ひせん)にそだちたる我身(わがみ)なれば、始(はじめ)よりこの以上(うへ)を見も知らで、世間は裏屋に限れる物と定(さだ)め、我家(わがや)のほかに天地のなしと思はゞ、はかなき思ひに胸も燃えじを
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
みだれる海流(ながれ)のとほくかすか 海面(うへ)をかへる土用の波のうたである
すらんらん集 (新字旧仮名) / 仲村渠(著)
殺すやうなる事は有間敷(あるまじ)けれ共皮想(うへ)から見えぬが人心なれば若や田原町なる夫婦の者の言如く成んも計(はかり)難し先お菊に屹度(きつと)したる番人を付置て此始末を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と、のりたまひき。かれその御教(みさとし)のまにまに、その八咫烏の後より幸(い)でまししかば、吉野(えしの)河の河尻八に到りましき。時に筌(うへ)九をうちて魚(な)取る人あり。