“贈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おく73.6%
おくり8.3%
おくりもの4.2%
おくる4.2%
や2.8%
おくっ1.4%
ぞう1.4%
くだ1.4%
つか1.4%
まわ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友染(いうぜん)の切(きれ)に、白羽二重(しろはぶたへ)の裏(うら)をかさねて、紫(むらさき)の紐(ひも)で口(くち)を縷(かゞ)つた、衣絵(きぬゑ)さんが手縫(てぬい)の服紗袋(ふくさぶくろ)に包(つゝ)んで、園(その)に贈(おく)つた、白(しろ)く輝(かゞや)く小鍋(こなべ)である。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
白く輝く鸚鵡(おうむ)の釵(かんざし)——何某(なにがし)の伯爵が心を籠(こ)めた贈(おくり)ものとて、人は知つて、(伯爵)と称(とな)ふる其の釵を抜いて、脚(あし)を返して、喫掛(のみか)けた火皿(ひざら)の脂(やに)を浚(さら)つた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
二人の衣裳持物は都(すべ)て香以の贈(おくりもの)で文左衛門の銀装(ぎんごしらえ)の脇差は香以の常に佩(お)びた物である。この狂言の作者は香以の取巻の一人河竹新七であった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それを贈(おくる)心(こゝろ)はと父親も主もばあやも顏見合すれば兼(かね)は堪かねて涙はら/\こぼしつゝ外にも一品花嫁(はなよめ)には幸に見られねど盃受く靜夫はわな/\と、打ふるひぬ
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
久「尽しもんてえのは、ま花の時なれば花尽しよ、それからま山尽しだとか、獣類尽(けだものづく)しだとかいう尽しもんで贈(や)りてえなア」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何時(いつ)か何処(どこ)か時も処も忘れましたが、払が黒田に写真を贈(おくっ)たことがあるその写真は、亜米利加(アメリカ)の南北戦争、南部敗北のとき
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
が、贈(ぞう)一位(い)は皇族格である。足利も二代目の将軍になると、もうこんな思い上がりをやっていた。(三六・四・三)
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「父から贈(くだ)された盃だ」
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今日は、十五、六の小僧で減らず口のチャンピオンとでも言うべき定公を供に、もう一度脇坂様へ取り入ろうと、お贈(つか)い物を持って出かけて来たところ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その筋へそっと贈(まわ)す賄賂(おくすり)の金を工面していたらしい。
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)