“窬”の読み方と例文
読み方割合
くゞ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稍(こずえ)にのみ一團(いちだん)の葉(は)があつて、幹(みき)は丁度(ちやうど)天幕(てんまく)の柱(はしら)のやうに、數百間(すうひやくけん)四方(しほう)規則正(きそくたゞ)しく並(なら)んで居(を)る奇妙(きめう)な林(はやし)の下(した)を窬(くゞ)つたりして、道(みち)の一里半(いちりはん)も歩(あゆ)んだと思(おも)ふ頃(ころ)、一個(いつこ)の泉(いづみ)の傍(そば)へ來(き)た。
『此處(こゝ)です。』と一言(いちごん)を殘(のこ)して、先(ま)づ鐵門(てつもん)を窬(くゞ)つた、私(わたくし)もつゞいて其(その)中(なか)に入(い)ると、忽(たちま)ち見(み)る、此處(こゝ)は、四方(しほう)數百(すうひやく)間(けん)の大洞窟(おほほらあな)で、前後左右(ぜんごさゆう)は削(けづ)つた樣(やう)な巖石(がんぜき)に圍(かこ)まれ、上部(じやうぶ)には天窓(てんまど)のやうな
私(わたくし)は二人(ふたり)の案内(あんない)に從(したが)つて、鐵門(てつもん)を窬(くゞ)つたが、はじめ十歩(ぽ)ばかりの間(あひだ)は身(み)を屈(かゞ)めて歩(あゆ)む程(ほど)で、稍(や)や廣(ひろ)くなつたと思(おも)ふと、直(す)ぐ前(まへ)には、岩(いわ)に刻(きざ)んで設(まう)けられた險(けわ)しい階段(かいだん)がある、其(その)階段(かいだん)を降(お)り盡(つく)すと