“沈光”の読み方と例文
読み方割合
ちんくわう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを繋(つな)がんとするに其(そ)の大(おほい)なる旗竿(はたざを)を倒(たふ)さずしては如何(いかん)ともなし難(がた)し。これを倒(たふ)さんは不祥(ふしやう)なりとて、仰(あふ)いで評議(ひやうぎ)區々(まち/\)なり。沈光(ちんくわう)これを見(み)て笑(わら)つて曰(いは)く、仔細(しさい)なしと。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
隋(ずゐ)の沈光(ちんくわう)字(あざな)は總持(そうぢ)、煬帝(やうだい)に事(つか)へて天下第一(てんかだいいち)驍捷(はやわざ)の達人(たつじん)たり。帝(てい)はじめ禪定寺(ぜんぢやうじ)を建立(こんりふ)する時(とき)、幡(はた)を立(た)つるに竿(さを)の高(たか)さ十餘丈(じふよぢやう)。然(しか)るに大風(たいふう)忽(たちま)ち起(おこ)りて幡(はた)の曳綱(ひきづな)頂(いたゞき)より斷(き)れて落(お)ちぬ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
沈光(ちんくわう)頂(いたゞき)よりひつくりかへりざまに梯子(はしご)を控(ひか)へたる綱(つな)を握(にぎ)り、中空(なかぞら)より一(ひと)たび跳返(はねかへ)りて劍(けん)を揮(ふる)ふと云(い)へり。それ飛燕(ひえん)は細身(さいしん)にしてよく掌中(しやうちう)に舞(ま)ふ、絶代(ぜつだい)の佳人(かじん)たり。沈光(ちんくわう)は男兒(だんじ)のために氣(き)を吐(は)くものか。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)