“殺(と)” の例文
ここに言擧して二詔りたまひしく、「この白猪になれるは、その神の使者(つかひ)にあらむ。今殺(と)らずとも、還らむ時に殺(と)りて還りなむ」
曾婆訶里答へて白さく「命のまにま」と白しき。ここにその隼人に物多(さは)に賜ひてのりたまはく、「然らば汝の王を殺(と)りまつれ」とのりたまひき。
その兄を詈(の)りて、「一つには天皇にまし、一つには兄弟(はらから)にますを、何ぞは恃もしき心もなく、その兄を殺(と)りまつれることを聞きつつ、驚きもせずて、怠(おほろか)に坐せる」