“放(あ)” の例文
復(ふたた)びかしこに行きて念比(ねんごろ)にとぶらひ給へとて、杖を曳(ひ)きて前(さき)に立ち、相ともに壠(つか)のまへに俯(ふ)して声を放(あ)げて嘆きつつも、其の夜はそこに念仏して明かしける。
市場とばかりぢぢむさい匂ひを放(あ)げる着物の下に
汝も又さる類(たぐひ)にやあらん。よく心を静むべしとあれども、左門頭(かしら)を揺(ふ)りて、まことに一一一夢の正(まさ)なきにあらず。兄長(このかみ)は一一二ここもとにこそありつれと、又声を放(あ)げて哭倒(なきたふ)る。