“招(ま)” の例文
洗(あら)ひ髮(がみ)の束髮(そくはつ)に薔薇(ばら)の花(はな)の飾(かざ)りもなき湯上(ゆあが)りの單衣(ゆかた)でたち、素顏(すがほ)うつくしき夏(なつ)の富士(ふじ)の額(ひたひ)つき眼(め)に殘(のこ)りて、世(よ)は荻(をぎ)の葉(は)に秋風(あきかぜ)ふけど螢(ほたる)を招(ま)ねきし塗柄(ぬりゑ)の團扇(うちは)、面影(おもかげ)はなれぬ貴公子(きこうし)あり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)