“拂(ぱ)” の例文
新字:払
卯平(うへい)は勘次(かんじ)との間(あひだ)は豫期(よき)して居(ゐ)た如(ごと)く冷(ひやゝ)がではあつたが、丁度(ちやうど)落付(おちつ)かない藁屑(わらくづ)を足(あし)で掻(か)つ拂(ぱ)いては鷄(にはとり)が到頭(たうとう)其(そ)の巣(す)を作(つく)るやうに
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一旦(たん)塒(とや)に就(つ)いた鷄(とり)が餌料(ゑさ)を見(み)てはみんな籃(かご)からばさ/\と飛(と)びおりてこツこツと鳴(な)きながら爪(つめ)で掻(か)つ拂(ぱ)き/\爭(あらそ)うて啄(つゝ)いた。勘次(かんじ)は遂(つひ)に鷄(とり)の數(かず)の不足(ふそく)して居(ゐ)ることを確(たしか)めざるを得(え)なかつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)