“感念”の読み方と例文
読み方割合
かんねん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この色彩は画面を洗ひし水桶(みずおけ)の底に沈澱(ちんでん)したる絵具を以て塗りたる色の如くむしろ色と呼ばんよりは色なる感念(かんねん)を誘起せしむる色づきし雲の影とやいはん。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
斯(か)ういふ風(ふう)で一時間(じかん)たち二時間(じかん)經(た)つた。氣(き)の毒(どく)千萬(せんばん)なのは親父(おやぢ)さんで、退屈(たいくつ)で/\堪(たま)らない。しかしこれも我兒(わがこ)ゆゑと感念(かんねん)したか如何(どう)だか知(しら)んが辛棒して其(その)まゝ坐(すわ)つて居(ゐ)た。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
或(ある)人は手際よく積まれた手足の骨を見て日本の薪(まき)屋の前を通る様だと云つた。如何(いか)にも其(その)様な感じがするに過ぎない。死に対する厳粛(げんしゆく)な感念(かんねん)などは勿論起(おこ)りさうに無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)