“別荘”のいろいろな読み方と例文
旧字:別莊
読み方割合
べっそう53.1%
ヴィラ15.6%
ダーチャ6.3%
こちら3.1%
たく3.1%
べつさう3.1%
おしもやしき3.1%
しもやしき3.1%
べつや3.1%
ナリドコロ3.1%
ヴィルラ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私がこの日頃そこに近寄るのを努めて避(さ)けるようにしていた、私の昔(むかし)の女友達の別荘(べっそう)の前を通らなければならないことを認めたのだ。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
数寄の者の建てたエキゾチックな別荘(ヴィラ)——一口に斯(こ)う言ってしまった方が早いようである。従って中にある什具(じゅうぐ)も国籍不明のちぐはぐなもので、数も少ない。
褐色の求道 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「この辺はみんな昔の別荘(ダーチャ)ですね。ポリニャークの家は、彼の文学的功績によって、許可されてつい先年新しく建てたはずです」
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
昨日上杉さんが別荘(こちら)をお訪ね下さった時に、主人にその脚本をお渡しになったので、そんな事だけは知っているので御座居ます
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
別荘(たく)へは昨日、一昨日と、都合二度程来られましたが二度共劇団に関するお話を主人となさった様です。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
おもへば四年(よとせ)の昔なりけり、南翠氏(なんすゐし)と共(とも)に学海先生(がくかいせんせい)の此(こ)の別荘(べつさう)をおとづれ、朝より夕(ゆふ)まで何(なに)くれと語(かた)らひたる事(こと)ありけり、其時(そのとき)先生(せんせい)左(さ)の詩(し)を示(しめ)さる。
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
「はははは、別荘(おしもやしき)に穴籠(あなごもり)の爺(じじ)めが、土用干でございますてや。」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「根岸にはお大名の別荘(しもやしき)が沢山あるけれど、加賀様のお姫さまがたは揃ってお美しかった。お前さん、桜(はな)の咲くころに、お三方(さんかた)もお四方(よかた)も揃ってお出(いで)になると、まるで田舎源氏の挿絵のようさね。」
いつの比(ころ)より五三鞆(とも)の津の袖といふ五四妓女(あそびもの)にふかくなじみて、遂(つひ)に五五贖(あがな)ひ出し、ちかき里に別荘(べつや)をしつらひ、かしこに日をかさねて家にかへらず。
「黄金舎」の存在について惑ひを持つ私からは、此金屋何某の別荘(ナリドコロ)が、其に当るやうに思はれてならぬのである。「春明草」に
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いくつも別荘(ヴィルラ)があって、湖水に臨んだテルラッツオには、覆い茂ったチプレッソや、チェードロの常緑樹の蔭に、眼のさめるような石楠木や、藤の花が盛りである。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)