“透徹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すきとお48.1%
とうてつ25.9%
すきとほ7.4%
しみとほ3.7%
すきとほる3.7%
すきとをれ3.7%
とほ3.7%
ペネトラシオン3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『莫迦(ばか)な事を言え。先(ま)ず青空を十里四方位の大(おおき)さに截(き)って、それを圧搾して石にするんだ。石よりも堅くて青くて透徹(すきとお)るよ』
火星の芝居 (新字新仮名) / 石川啄木(著)
河内房了海は、さすが大円房の四天王随一と云われた人物だけあって、あらゆる行法に長(た)け、殊に人物を観(み)るにかけては透徹(とうてつ)の眼識をそなえていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
况んや秋の日の光は美しく四山の白雲に掩映(えんえい)して、空の藍碧(らんぺき)は透徹(すきとほ)るばかりに黒く嶮しき山嶺を包み、中(うち)に無限の秋の姿を藏したるをや。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
何もかも今は夜の空気に包まれて、沈まり返つて、闇に隠れて居るやうに見える。それは少許(すこし)も風の無い、閴(しん)とした晩で、寒威(さむさ)は骨に透徹(しみとほ)るかのやう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
体(からだ)は透徹(すきとほる)やうにてうしろにあるものも幽(かすか)に見ゆ。
垂(たれ)たる形状(かたち)は蝋燭(らふそく)のながれたるやうなれど、里地(さとち)のつらゝとたがひて屈曲(くつきよく)種々(しゆ/″\)のかたちをなして水晶(すゐしやう)にて工(たくみ)に作りなしたるがごとく、玲瓏(れいろう)として透徹(すきとをれ)るが暾(あさひ)の暉(かゞやき)たるはものに比(たぐ)ふべきなしと
童(わらべ)が髪に燃(も)えつきて仏(ほとけ)の如く透徹(とほ)らしめ
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
若し夫れ皮肉なるドガアの畫題を搜し出すと云ふ事は既に予の領分外である。それはもつと深い透徹(ペネトラシオン)を要する。予は君の短篇(ノヱル)の類集(セリイ)に待たねばなるまい。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)