“辱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はずか22.5%
はずかし19.8%
はじ9.4%
かたじ7.7%
はず7.2%
かたじけな6.5%
かたじけ5.8%
は4.6%
かたじけの3.6%
はづかし2.4%
はづか2.4%
はずかしめ1.9%
はづかしめ1.2%
はづ1.0%
かた0.5%
じょく0.5%
はぢ0.5%
ハヂ0.5%
かたじけなく0.2%
はぢし0.2%
ハジ0.2%
かたじけなき0.2%
はじか0.2%
カタジケナ0.2%
ハズカ0.2%
ハズカシ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陵の叔父(李広の次男)李敢(りかん)の最後はどうか。彼は父将軍の惨(みじ)めな死について衛青を怨(うら)み、自ら大将軍の邸に赴(おもむ)いてこれを辱(はずか)しめた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「くそっ」と、反抗を研ぎ「おれは足利殿の家来だ。なんで新田の陣所へなど曳かれようか。のみならず、よくもいまは、辱(はずかし)めたな」
「無用な問いはもう止め給え。願わくは、速やかに軍法にてらして、陳宮に誅刀(ちゅうとう)を加えられよ。——これ以上、生くるは辱(はじ)のみだ」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
文「フーム、この十四日に蟠龍軒が權三郎方へ来るとな、辱(かたじ)けない、その大伴は十四日の何時(なんどき)頃来ますか、定めし御存じでしょうな」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
理由なくママを辱(はず)かしめ、木村さんを苦しめたと云ってパパを非難して已(や)まないので、「そういうことに娘が立ち入って貰いたくない」
鍵 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「ご親切に、辱(かたじけな)い。これまで十数軒を訊き歩いても、なんの手懸りもなければ、これは拙者が方角ちがいへ来ているのであろう」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御好意は実に辱(かたじけ)ない。しかし先方で断わる以上は、娘も参りたくもなかろうし、参ると申しても私がやれんような始末で……」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「いずれの申し条も道理であれば、中川も一線に陣取れ。高山ももちろん一番合戦の所に出て、ことばに辱(は)じぬ功名を取ったがいい」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歌の事につきては諸君より種々御注意御忠告を辱(かたじけの)うし御厚意奉謝(しゃしたてまつり)候。なほまた或(ある)諸君よりは御嘲笑(ごちょうしょう)御罵詈(ごばり)を辱うし誠に冥加(みょうが)至極に奉存(ぞんじたてまつり)候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
何故、新平民ばかり其様(そんな)に卑(いやし)められたり辱(はづかし)められたりするのであらう。何故、新平民ばかり普通の人間の仲間入が出来ないのであらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あゝウゴリーン・デ・ファントリーンよ、汝の名は安し、そは父祖に劣りてこれを辱(はづか)しむる者いづるの憂ひなければなり 一二一—一二三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
一たびこれに触れると、忽(たちまち)縲紲(るいせつ)の辱(はずかしめ)を受けねばならない。触(さわ)らぬ神に祟(たたり)なき諺(ことわざ)のある事を思えば、選挙権はこれを棄てるに若(し)くはない。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この一口話の事をば、われ唯だ一の例として、かく詳(つぶさ)にはしるしゝなり。これより後も、日としてこれに似たる辱(はづかしめ)を被(かうむ)らざることなかりき。
清宮秀堅がこゝに心をとめて、「将門は凶暴といへども草賊と異なるものあり、良兼を放てる也、父祖の像を観て走れる也、貞盛扶の妻を辱(はづ)かしめざる也」
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
わざわざおまねきにあずかりまして、何とも辱(かた)じけない儀にござります。わたくしは大坂よりはるばると、御当地を
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
喜憂栄辱は常に心事に従(したがっ)て変化するものにして、その大(おおい)に変ずるに至(いたっ)ては、昨日の栄(えい)として喜びしものも、今日は辱(じょく)としてこれを憂(うれう)ることあり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ここに伊耶那岐の命、見(み)畏(かしこ)みて逃げ還りたまふ時に、その妹伊耶那美の命、「吾に辱(はぢ)見せつ」と言ひて、すなはち黄泉醜女(よもつしこめ)一四を遣して追はしめき。
為ニ、御辺ガ主家ニ得タル罪ト同坐シテ、我モ一旦、敢テ不忠ノ名ヲ蒙(カウム)リ、此一城ヲ御辺ニ預ケ、敗者ノ辱(ハヂ)ヲ忍ンデ伊勢ニ退(ヒ)ク。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
混再拝シテ白(もう)ス。書並(ならび)ニ詩話ヲ辱(かたじけなく)ス。厳粛ノ候尊体福履、家ヲ挙ゲテ慰浣(いかん)セリ。俯(ふ)シテ賜フ所ノ詩話ヲ読ム。巻ヲ開イテ咫尺(しせき)ニシテ飢涎(きぜん)忽(たちま)チ流ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
得言はぬ貫一が胸には、理(ことわり)に似たる彼の理不尽を憤りて、責むべき事、詰(なじ)るべき事、罵(ののし)るべき、言破るべき事、辱(はぢし)むべき事の数々は沸(わ)くが如く充満(みちみ)ちたれど、彼は神にも勝(まさ)れる恩人なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
是に伊邪那岐ノ命見畏(カシコ)みて、逃げ返り坐す時に、其妹伊邪那美ノ命、吾に辱(ハジ)見せ給いつと申し給いて、やがて泉津醜女(ヨモツシコメ)を遣わして、追わしめき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
上国ニ遊びし頃、深(ふかく)君恩の辱(かたじけなき)を拝し海軍ニ志あるを以、官請(かんにこひ)爾来欧心(ママ)刻骨、其術を事実ニ試とせり。
怒りに任せ敵將を斯く辱(はじか)しむアキリュウス
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
去ル程ニ、大坂退城仕ルベキノ旨、辱(カタジケナ)クモ禁中ヨリ御勅使降(クダ)サレ、門跡(モンゼキ)、北之方(キタノカタ)、年寄共(トシヨリドモ)如何アルベキヤ否ヤノ儀、権門(ケンモン)ヲ恐レズ、心中之存(ゾン)ジ寄(ヨリ)ノ旨趣(シシユ)、残ラズ申シ出ヅベキノ由尋ネ被申(マウサル)——
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神器ヲ損(ソコナ)イ辱(ハズカ)シメ宗廟ケガル
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「四方ニ使シテ君命ヲ辱(ハズカシ)メズというのは実にこの男のためにできていることばのようだ。うい奴、うい奴、酒をとらせよ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)