“趾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あと36.4%
あし21.8%
ゆび20.0%
あしゆび12.7%
あしくび1.8%
けづめ1.8%
し1.8%
と1.8%
のこ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山は二段になっていて、頂上に本統の城の趾(あと)があるという話であったが、其処は怖(おそ)ろしくて、とても子供たちの行ける場所ではなかった。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
歌(うた)ってしまうと、鳥(とり)はまた飛(と)んで行(ゆ)きました。右(みぎ)の趾(あし)には鎖(くさり)を持(も)ち、左(ひだり)の爪(つめ)に靴(くつ)を持(も)って、水車小舎(すいしゃごや)の方(ほう)へ飛(と)んで行(ゆ)きました。
つまり、不自由な方の足を、趾(ゆび)先がガクッとならないように足掌(あしのひら)を斜めにして、内側から外方にかけて弧線を描きながら運ぶからだよ。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
而して予が否と答ふるや、彼女は左手を垂れて左の趾(あしゆび)を握り、右手を挙げて均衡を保ちつつ、隻脚にて立つ事、是を久(ひさし)うしたりき。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
からまった網目を細い脚や趾(あしくび)から外してやると、私の掌を力いっぱい蹴りつけて、小鳥は空へ飛んでゆく。掌に筋が残るほど、その力は強い。そこにわけのわからない、快感のようなものがある。
庭の眺め (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
ホワイトの『セルボルン博物志』には、蝮の子は生まるると直ぐ歯もないくせに人を咬まんとす、雛鶏趾(けづめ)なきに蹴り、羔(こひつじ)と犢(こうし)は角なきに頭もて物を推し退くと記した。
獏は哺乳類のうちの奇蹄目(きていもく)で獏科の動物だ。形は犀(さい)に似て、全身短毛をもって掩(おお)われ、尾は短く、鼻及び上唇は合して短き象鼻(ぞうび)の如くサ。前肢(まえあし)に四趾(し)、後肢に三趾を有す。
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あやまちを再びそこにあらせじと幣はもおくか駒の足(あ)の趾(と)に
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ギリシャ古典の趾(のこ)せる物語りをも
土 (新字新仮名) / 今野大力(著)