“褻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
け36.4%
ナ27.3%
な18.2%
せつ9.1%
けが9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが家々の補食の一種となり、また飲食店の商品ともなったのは、器械の進歩であると同時に、晴(はれ)と褻(け)の食事の混乱でもあったのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
郎女は、徐(シヅ)かに兩袖(モロソデ)を、胸のあたりに重ねて見た。家に居た時よりは、褻(ナ)れ、皺立(シワダ)つてゐるが、小鳥の羽(ハネ)には、なつて居なかつた。手をあげて唇に觸れて見ると、喙でもなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
郎女は、徐(しず)かに両袖(もろそで)を、胸のあたりに重ねて見た。家に居た時よりは、褻(な)れ、皺立(しわだ)っているが、小鳥の羽には、なって居なかった。手をあげて唇に触れて見ると、喙でもなかった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
中には狂歌狂句俗謡の類で、文字の稍(やゝ)褻(せつ)に亘つたものが夾雑してゐた。女のしかけた恋だと云ふ故であつたらしい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
アア堂々たる男子も一旦(いったん)志(こころざし)を得れば、その難有味(ありがたみ)の忘れがたくて如何なる屈辱をも甘んぜんとす、さりとては褻(けが)らわしの人の心やと、当面(まのあた)りに言い罵(ののし)り、その醜悪を極めけれども
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)