“血痕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けっこん97.1%
けつこん2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猪熊の爺の死骸は、斑々(はんぱん)たる血痕(けっこん)に染まりながら、こういうことばのうちに、竹と凌霄花との茂みを、次第に奥深く舁(か)かれて行った。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
つまりそこへ懸けた思いが、古仏のごとく吸収摂取されず、いつまでも生ま生ましく残っているのだ。血痕(けっこん)のついた古い布を思わせる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
ドスト氏(し)は躬(みづか)ら露國(ロコク)平民社界(へいみんしやくわい)の暗澹(あんたん)たる境遇(けふぐふ)を實踐(じつせん)したる人(ひと)なり、而(しか)して其(その)述作(じゆつさく)する所(ところ)は、凡(およ)そ露西亞人(ロシアジン)の血痕(けつこん)涙痕(るいこん)をこきまぜて、言(い)ふべからざる入神(にうしん)の筆語(ひつご)を以(も)て、虚實(きよじつ)兩世界(りようせかい)に出入(しゆつにう)せり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)