“翼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つばさ61.7%
はね24.2%
よく8.3%
たす1.5%
たすく1.1%
は1.1%
はがい0.8%
つば0.4%
ウイング0.4%
ハネ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはり、そのからすは、翼(つばさ)がいたんでいるだけに疲(つか)れやすかったのであります。ややもすると、そのからすは後(おく)れがちになりました。
翼の破れたからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
(翼(はね)の生えたうつくしい姉さんは居ないの。)ッて聞いた時、莞爾(にっこり)笑って両方から左右の手でおうように私の天窓(あたま)を撫(な)でて行った
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つまり、翼(よく)が破れているとか、プロペラの端(はし)が欠(か)けているとか、座席の下に穴が明いとるとか、そういうボロ飛行機でよいのじゃ。
実際と反対に蛇が竜に変ずるてふ誤信を大いに翼(たす)け、また虫様の下等竜すなわち螭竜(あまりょう)てふ想像動物の基となっただろう。
東京化学製造所長になって、二十五年の間に、初め基礎の危(あやう)かった工場を、兎に角今の地位まで高めた理学博士増田翼(たすく)はかく信じているのである。
里芋の芽と不動の目 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
早く解いて流した紅(くれない)の腹帯は、二重三重にわがなって、大輪の花のようなのを、もろ翼(は)を添えて、白鷺が、すれすれに水を切って、鳥旦那の来(きた)り迫る波がしらと直線に、水脚を切って行(ゆ)く。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
居睡りをしているのか?「牡丹花下の睡猫(すいみょう)は心舞蝶(ぶちょう)にあり」という油断のならぬ猫の空睡(そらね),ここへ花の露を慕ッて翩々(へんぺん)と蝶が飛んで来たが、やがて翼(はがい)を花に休めて
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
その一部にいくつもの赤い屋根を翼(つば)さのように拡げたサナトリウムの建物が、ごく小さな姿になりながらしかし明瞭(めいりょう)に認められた。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
暗い廊下を突き当って右へ折れた翼(ウイング)の端(はじ)の室(へや)へ案内された。中を二つに仕切ってある。低い床には、椅子と洋卓(テーブル)と色の褪(さ)めた長椅子とが置いてあった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幽顕(カクリウツシ(?)) 一重の蝉の翼(ハネ)も支(サ)へず。人の臭(ニホヒ)もたぬ吾まなこには
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)