“纏(マ)” の例文
其根方を樒の葉と葛蔓(クズカヅラ)で纏(マ)き厳(カザ)る野間(ノマ)権現の神霊を移す木(三国神社伝記)と同じ意味あひに使はれた物か、即決は出来る事でないが、阿礼幡が神の出現を待つ
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
……その波のいやしく/\に、わぎも子に恋ひつゝ来れば、あごの海の荒磯の上に、浜菜つむ海部処女(アマヲトメ)等が、纓有領巾文光蟹(ウナゲルヒレモテルカニ)、手に纏(マ)ける玉もゆらゝに、白栲の袖ふる見えつ。
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
尚かの兵庫式の文の後に、羅と幡とを樹てるに入用の木綿(ユフ)や黒葛(ツヾラ)は、大蔵の方で請ひ受けて来た様に書いてゐる。黒葛は物を纏(マ)く為であり、木綿はとり垂でゝ神に献る物である。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
玉ならば、手に纏(マ)きもちて、恋ひざらましを(四三六)
玉ならば、昼は手にすゑ、夜は纏(マ)きねむ(神楽歌譜)