“纏頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんとう65.7%
はな22.9%
しゅうぎ5.7%
ちっぷ2.9%
ひきでもの2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小桜姫とレツドローズ嬢とは両派の名妓にして彼が一月の纏頭(てんとう)は二万円を下らずといふ。世人この地を称して楽園と呼びまた白魔窟と呼ぶ。
四百年後の東京 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
お祖母さんは奥勤め中たまさかの休みに芝居見物に行き贔屓(ひいき)のこども役者を芝居茶屋へ聘んで纏頭(はな)をとらせるのを楽みにしたという話だから
美少年 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「纏頭(しゅうぎ)をするぞ。それ、錦(にしき)を着て行(ゆ)け。」
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
清岡はその晩、君江が物言いのしずかなのと、挙動の疎暴でないのを殊更うれしく思って、纏頭(ちっぷ)は拾円奮発してその帰途をそっと外で待っていた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
滿座の人々感に堪へざるはなく、中宮(ちゆうぐう)よりは殊に女房を使に纏頭(ひきでもの)の御衣(おんぞ)を懸けられければ、二人は面目(めんもく)身に餘りて退(まか)り出でぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)