“粟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわ74.3%
あは16.4%
ぞく7.0%
くり1.2%
たべもの0.6%
アワ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清兵衛(せいべえ)は、うき足立った敵陣へ、まっしぐらに、朝月(あさづき)をおどりこませ、左右につきふせた敵兵の腰(こし)をさぐり、一袋(ふくろ)の粟(あわ)を発見すると
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
母と子の鶉は、それから粟(あは)の穂や、虫などの拾つたのを喰べましたが、これまでにそれ程おいしく喰べたことはないと思ひました。
孝行鶉の話 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
伯夷と叔斉の兄弟(ふたり)は、たがいに位を譲って国をのがれ、後、周の武王を諫めて用いられないと、首陽山にかくれて、生涯周の粟(ぞく)を喰わなかった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と腹の中で定(き)めながら、なお四辺を見て行くと、百姓家の小汚(こぎたな)い孤屋(こおく)の背戸に椎(しい)の樹(き)まじりに粟(くり)だか何だか三四本生(は)えてる樹蔭(こかげ)に、黄色い四弁(べん)の花の咲いている、毛の生えた茎(くき)から
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
翌日になって南は、粟(たべもの)と帛(たんもの)を持って廷章の家へ往った。南はそうして少女の顔を待っていたが少女は出てこなかった。南は失望して帰ってきた。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
名ヲ惜ムトモ、サモシキ粟(アワ)食ベルナ。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)