“末子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばっし57.1%
まっし14.3%
すえっこ10.7%
すえこ7.1%
ばつし7.1%
すゑこ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤い碁盤縞(ごばんじま)のフロックを着た先生の末子(ばっし)が愛想(あいそ)に出て来たが、うっかり放屁(ほうひ)したので、学生がドッと笑い出した。其子が泣き出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
その中に、太宰府の家臣、畦倉豊前守(あぜくらぶぜんのかみ)の末子(まっし)井筒丸もいて、頼尚(よりひさ)の姿を見ると、わっと泣いて、頼尚の足もとへ泣き仆れ
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岸本は末子(すえっこ)のことでもあり年齢(とし)もまだちいさかったから、それほどの目にも逢(あ)わなかったが、どうかすると民助兄なぞは弓の折(おれ)で打たれた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と聞いてみると、末子(すえこ)のがあり、下女(げじょ)のお徳(とく)のがある。いつぞや遠く満州の果てから家をあげて帰国した親戚(しんせき)の女の子の背丈(せたけ)までもそこに残っている。私の娘も大きくなった。
嵐 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
近年細君に死なれてからは各国で職に就いて居る子供の処(ところ)へ遊んで廻るのを楽(たのし)みとして居る。此処(ここ)から船を乗替へて南阿のトランスバアルに居る末子(ばつし)の許(もと)を訪(と)ふのだ相(さう)だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
末子(すゑこ)よ。お前(まへ)は『おばこ』といふ草(くさ)の葉(は)を採(と)つて遊(あそ)んだことが有(あ)りますか。あの草(くさ)の葉(は)は糸(いと)にぬいて、みんなよく織(お)る真似(まね)をして遊(あそ)びませう。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)