“暗夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やみよ37.9%
やみ36.8%
あんや21.1%
くらやみ2.1%
くらがり1.1%
やみのよ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御身を捨て物に暗夜(やみよ)の足塲よき處をもとめて、いかやうにも爲して給はらずや、此やうの恐ろしき女子に我れが何時より成りけるやら
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と両袖を突張(つっぱ)って肩でおどけた。これが、さかり場の魔所のような、廂合(ひあわい)から暗夜(やみ)が覗(のぞ)いて、植込の影のさす姿見の前なんですが。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
螢(ほたる)、淺野川(あさのがは)の上流(じやうりう)を、小立野(こだつの)に上(のぼ)る、鶴間谷(つるまだに)と言(い)ふ所(ところ)、今(いま)は知(し)らず、凄(すご)いほど多(おほ)く、暗夜(あんや)には螢(ほたる)の中(なか)に人(ひと)の姿(すがた)を見(み)るばかりなりき。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
円(まる)に桔梗(ききょう)の紋を染めた、厳(いか)めしい馬乗提灯(うまのりぢょうちん)が、暗夜(くらやみ)にほのかに浮くと、これを捧げた手は、灯よりも白く、黒髪が艶々(つやつや)と映って、ほんのりと明(あかる)い顔は、お町である。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
櫻(さくら)の街樹(なみき)に搦(から)んだなり、暗夜(くらがり)の梢(こずゑ)に消(き)えた。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
……顔馴染(かおなじみ)の濃い紅(くれない)、薄紫(うすむらさき)、雪の膚(はだえ)の姉様(あねさま)たちが、この暗夜(やみのよ)を、すっと門(かど)を出る、……と偶(ふ)と寂しくなった。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)