“将(ま)” の例文
旧字:將
ヘルミット然たる佐田介石師が「ランプ」亡国論や天動説を著して得々乎として我道将(ま)さに行はれんとすと唱はれたる時代もありき
哀(かなし)む者は福(さいわい)なり、其故如何? 将(ま)さに現われんとする天国に於て其人は安慰(なぐさめ)を得べければ也とのことである。
されば予は将(ま)さに曰(い)ふべし、見ずして信ずるものは幸也、されど見て信ずるものは更に幸也と。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
武士は妾の請(こい)に少なからず当惑したけれど、もはや何(いず)れにしても命のない女の身を可哀そうに思って、意を決して二人は手に手を取り合うて、秋将(ま)さに深き信濃の山路に逃げのびたのである。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
王政柔弱に帰し学士を保護する能はざるに至りて我国の文学漸く独立の萌(きざし)を得、其将(ま)さに傾覆せんとするに至つて始めて見るべきの書あり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
これ将(ま)た特に標して日本国民の特質なりと言ふほどに具象的ならざるを如何せん。
国民性と文学 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)