“圍(い)” の例文
新字:囲
合(あは)せ目(め)を細目(ほそめ)に開(あ)けて、其處(そこ)に立(た)つて、背後(うしろ)に、月(つき)の影(かげ)さへ屆(とゞ)かぬ、山(やま)又(また)山(やま)の谷々(たに/″\)を、蜘蛛(くも)の圍(い)の如(ごと)く控(ひか)へた、星(ほし)に屆(とゞ)く黒(くろ)き洞穴(ほらあな)の如(ごと)き大(おほい)なる暗闇(くらがり)を翼(つばさ)に擴(ひろ)げて、姿(すがた)は細(ほそ)き障子(しやうじ)の立棧(たちざん)。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)