“呵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
か58.5%
しか29.3%
から4.9%
あ2.4%
さいな2.4%
しかり2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と一声高く、頭がちに一呵(か)しつ。驚破(すわ)と謂わば飛蒐(とびかか)らんず、気勢(きおい)激しき軍夫等を一わたりずらりと見渡し、その眼を看護員に睨返(ねめかえ)して
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
頭髪あたかも銀のごとく、額兀(は)げて、髯(ひげ)まだらに、いと厳(いか)めしき面構(つらがまえ)の一癖あるべく見えけるが、のぶとき声にてお通を呵(しか)り
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新院呵(から)々と笑はせ給ひ、汝(なんぢ)しらず、近来(ごろ)の世の乱(みだれ)は朕(わ)がなす事(わざ)なり。生きてありし日より魔道にこころざしをかたぶけて、四四平治(へいぢ)の乱(みだれ)を発(おこ)さしめ、死して猶(なほ)四五朝家(てうか)に崇(たたり)をなす。
對手の心事、酒代にありと見て取つた若紳士は、事の組し易きを喜んで、手早く握つた銀貨、二枚、三枚、光る物手をすべつて男の掌に移るよと見る間に「呵(あ)」と叫んで紳士は身を轉換(かは)した。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
それがどうしてこの、縁もゆかりもない自分を、こんなにまで呵(さいな)むのだろうか。冷静にかえったお久美は、不思議なのを通りこして、途方もなく愚かしいことに感ずるだけだった。
あの顔 (新字新仮名) / 林不忘(著)
交際をしてくれません、私は他に訴える所がありません、大神は富貴の案を主(つかさど)っておられますから、お呵(しかり)を顧みずにお願いいたします、どうか私の将来のことをお知らせくださいますとともに
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)