“其席”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そこ50.0%
そのせき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫のてがらの大丸髷に黒襟をかけた銘仙の袷(あわせ)を丹前の下に着込んでいるのが商売柄途方も無く粋であった。私はノソノソ上がり込んで長火鉢の向う側へ坐わろうとしたが見れば其席(そこ)は塞がっている。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
斯(かく)て杉戸屋富右衞門は繩目(なはめ)の儘(まゝ)にて郡代屋敷の白洲(しらす)へ引居(ひきすゑ)られ伊奈半左衞門殿は吟味(ぎんみ)に及ばれんと其席(そのせき)へ立出られ先(まづ)何成奴(いかなるやつ)ならんと見らるゝ所に面體(めんてい)は柔和(にうわ)にして篤實(とくじつ)らしく見る成れども人は面體に寄(よ)らずと思ひコリヤ幸手宿杉戸屋富右衞門其方(そのはう)年は何歳(なんさい)成るやと尋問(たづね)られるに富右衞門は當年(たうねん)五十三歳なりと答(こた)ふ伊奈殿其方は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)