“鰒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふぐ60.9%
あわび26.1%
あはび8.7%
ふく4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鰒(ふぐ)は多し、また壮(さかん)に膳(ぜん)に上す国で、魚市は言うにも及ばず、市内到る処の魚屋の店に、春となると、この怪(あやし)い魚(うお)を鬻(ひさ)がない処はない。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かつて海底に径寸の鰒(あわび)の珠を、獲(え)させられたという物語は伝わっているが、それはまだ考古家の眼にも触れず、またしばしばあった事とも思われない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鰒(あはび)を河豚(ふぐ)だと思ふやうな人も少しは出來たりしたが、それをまた訛言(なまり)だの、方言だのと、物識り顏に、ごりがんをきめ込むこともない。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『……甘いこと云うな。鰒(ふく)をば喰い能(き)らんような奴は、博多の町では育ち能らんぞ。今から慣らしておかにゃ、詰まらんぞ。中毒(あた)って死ぬなら今の中(うち)じゃないか』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)