“辿々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たどたど86.7%
たど/\13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以上、老母からの手紙は、辿々(たどたど)しい文ではあるが、大丸という大呉服店を通して、そのうらのお店(たな)ものの奴隷生活がうつしだされている。
俊吉は、外套(がいとう)も無(な)しに、番傘で、帰途(かえり)を急ぐ中(うち)に、雪で足許(あしもと)も辿々(たどたど)しいに附けても、心も空も真白(まっしろ)に跣足(はだし)というのが身に染みる。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ト何處(どこ)へ響(ひゞ)いて、何(なに)に通(かよ)ふか、辿々(たど/\)しく一歩(ひとあし)二歩(ふたあし)移(うつ)すに連(つ)れて、キリ/\キリ/\と微(かすか)に廊下(らうか)の板(いた)が鳴(な)る。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
其(それ)が婦(をんな)を扶(たす)け曳(ひ)いた処(ところ)は、夜一夜(よひとよ)辿々(たど/\)しく、山路野道(やまみちのみち)、茨(いばら)の中(なか)を徉徜(さまよ)つた落人(おちうど)に、夜(よ)が白(しら)んだやうでもあるし、生命懸(いのちがけ)の喧嘩(けんくわ)から慌(あはたゞ)しく抜出(ぬけだ)したのが、勢(せい)が尽(つ)きて疲果(つかれは)てたものらしくもある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)