“設(よ)” の例文
要するに彼は、設(よ)し此時だけにもしろ、味が薄いが、簡(かん)にして要を得た市民的生活が氣に適ツたのであつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
設(よ)しや事業熱は冷(さ)めても、失敗を取返へさう、損害を償(つくの)はうといふ妄念(まうねん)が熾(さかん)で、頭は熱(ほて)る、血眼(ちまなこ)になる。それでも逆上氣味(のぼせぎみ)になツて、危い橋でも何んでも妄(やたら)と渡ツて見る………矢張(やはり)失敗だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)