“蜿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うね60.0%
のた18.2%
う12.7%
のたく5.5%
く1.8%
もが1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さか鱗(うろこ)を立てて、螺旋(らせん)に蜿(うね)り、却(かえ)つて石垣の穴へ引かうとする、抓(つか)んで飛ばうとする。揉(も)んだ、揉んだ。——いや、夥(おびただ)しい人群集(ひとだかり)だ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
単にそればかりでなく、熱に悶(もだ)えて苦しんで、さながら蛇のように蜿(のた)うちまわる。蛇神の名はそれから起ったのである。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そうして、水はこれらの石の間を潜り、上を辷って蜿(う)ねる。細い皺(しわ)が網を打ったようにひろがる。さざ波は綱の目のように、水面に織られる。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
その岸には二、三本の大きい柳の枝が眠そうに靡(なび)いている。線路に近いところには低い堤が蜿(のたく)ってつづいて、紅い雛芥子(ひなげし)と紫のブリュー・ベルとが一面に咲きみだれている。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
長く蜿(く)ねった皴折(ひだ)の白い衣は、幾十回となく起伏を重ねて、凹面にはデリケートな影をよどませ、凸面には金粉のような日光を漂わせ、その全体は、単純一様に見えながら、部分の曲折、高低
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
さあ、言わないことか、花弁(はらびら)の中へ迷込んで、虻(あぶ)め、蜿(もが)いても抜出されぬ。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)