“臨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のぞ89.5%
きた3.5%
のぞん2.6%
さしかゝ1.8%
なげ0.9%
のぞま0.9%
のぞみ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この型を以て未来に臨(のぞ)むのは、天の展開する未来の内容を、人の頭で拵(こしら)えた器(うつわ)に盛終(もりおお)せようと、あらかじめ待ち設(もう)けると一般である。
イズムの功過 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
而して斯かる国の斯世(このよ)に於て無きことは言わずして明かである、義の国は義の君が再び世に臨(きた)り給う時に現わる
釈迦如来の知らざるところ、親鸞上人の知らざるところなり、嗚呼(ああ)あに偉ならずや、予はなお終(おわり)に臨(のぞん)で一言せん。
絶対的人格:正岡先生論 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
此石山の川岸に臨(さしかゝ)れる所に奇(めづら)しき石あり、其形(かた)ち磨磐(ひきうす)の如く、上下平(たひらか)にして周(めぐり)は三角四角五角八角等にして、石工(いしや)の切立し如く、色は青黒し。是を掘出したる跡(あと)もありて洞(ほら)のごとし。
孝陵の山川(さんせん)は、其の故(ふるき)に因りて改むる勿(なか)れ、天下の臣民は、哭臨(こくりん)する三日にして、皆服を釈(と)き、嫁娶(かしゅ)を妨ぐるなかれ。諸王は国中に臨(なげ)きて、京師に至る母(なか)れ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その制作(しかた)は木の枝(えだ)藤(ふぢ)の蔓(つる)にて穴に倚掛(よせかけ)て棚(たな)を作(つく)り、たなの端(はし)は地(ち)に付て杭(くひ)を以てこれを縛(しば)り、たなの横木に柱(はしら)ありて棚(たな)の上に大石を積(つみ)ならべ、横木より縄(なは)を下し縄に輪(わ)を結(むす)びて穴(あな)に臨(のぞま)す
一小岡にして海に臨(のぞみ)涼風灑(そゝぐ)がごとし。土人の説に聖武帝の貞観元年に宇佐より此地に移し祀といへり。是亦大内義隆の所造なり。舞台上より望ときは小倉内裏より長府の洋面に至まで一矚の中にあり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)