“社”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やしろ91.3%
しや3.4%
しゃ1.5%
ヤシロ1.5%
そう1.1%
こそ0.8%
じゃ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論其時分は春日(かすが)の社(やしろ)も今のやうに修覆(しうふく)が出来なかつたし、全体がもつと古ぼけてきたなかつたから、それだけよかつたといふ訣(わけ)だ。
一番気乗のする時 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
狹衣子(さごろもし)が手傳(てつだ)ひに來(き)ては、つい、社(しや)に出(で)る時間(じかん)を忘(わす)れた事(こと)や、佛骨子(ぶつこつし)が穴(あな)の中(なか)で午睡(ひるね)をした事(こと)や、これ等(ら)は奇談(きだん)の主(おも)なるもの。
まだ社(しゃ)では、それでもいいが、男(おとこ)は、ときどき上役(うわやく)の家庭(かてい)へも、ごきげんを伺(うかが)いに出(で)なければなりません。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
比叡坂本側の花摘(ハナツミ)の社(ヤシロ)は、色々の伝へのあるところだが、里の女たちがこゝまで登つて花を摘み、序にこの祠にも奉つたことは、確かである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
平次は仕事に紛(まぎ)れて、十二社(そう)の榎長者の一件を、忘れるともなく忘れて居りましたが、又思はぬ人の出現で、その印象を新にしたのです。
盡(つく)し探索(たづね)しかど更に樣子のしれざりしに今六右衞門の物語りにて久八社(こそ)は彼の時に棄(すて)たる我が子に相違(さうゐ)なしと心の中に分明(わかり)し故(ゆゑ)頻(しき)りに不便(ふびん)彌増(いやま)して只管(ひたすら)命(いのち)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だが、釘勘は迷う風もなく、三社(じゃ)権現(ごんげん)の広前をスタスタと斜めに急いで、矢大臣門の所でヒョイとうしろを振向いた。金吾の足が、おそいので、早く、と目で急(せ)いているあんばいでした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)