“煙波”の読み方と例文
読み方割合
えんぱ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼界(がんかい)の達(たつ)する限(かぎ)り煙波(えんぱ)渺茫(べうぼう)たる印度洋(インドやう)中(ちう)に、二人(ふたり)の運命(うんめい)を托(たく)する此(この)小端艇(せうたんてい)には、帆(ほ)も無(な)く、櫂(かひ)も無(な)く、たゞ浪(なみ)のまに/\漂(たゞよ)つて居(を)るばかりである。
どんより曇(くも)つて折(を)り/\小雨(こさめ)さへ降(ふ)る天氣(てんき)ではあるが、風(かぜ)が全(まつた)く無(な)いので、相摸灣(さがみわん)の波靜(しづか)に太平洋(たいへいやう)の煙波(えんぱ)夢(ゆめ)のやうである。噴煙(ふんえん)こそ見(み)えないが大島(おほしま)の影(かげ)も朦朧(もうろう)と浮(う)かんで居(ゐ)る。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
進(すゝ)み進(すゝ)んで遂(つひ)に印度洋(インドやう)の海口(かいこう)ともいふ可(べ)きアデン灣(わん)に達(たつ)し、遙(はる)かにソコトラ島(じま)を煙波(えんぱ)縹茫(へうぼう)たる沖(おき)に望(のぞ)むまで、大約(たいやく)二週間(しうかん)の航路(かうろ)は毎日(まいにち)毎日(まいにち)天氣(てんき)晴朗(せいらう)で、海波(かいは)平穩(おだやか)で